「私はお金が好きで、お金に興味があります」なんて聞くと、なぜか嫌悪感を覚えませんか?
嫌悪感までいかなくても、「そんなことを言う人とは近寄りがたいな」と思うことでしょう。
結論から言うと、このようなことを聞いて嫌悪感を抱くのは正しい反応です。
でも、なぜそう思ってしまうのでしょうか?
お金に興味があっては駄目?
私たちはお金のために生きているのではありません。
でも、生活、仕事、教育、介護……、様々なシーンでお金が登場するのに、お金そのものについて考えることはあまりありません。 あったとしても、「家電や車、住宅などの大きい買い物をする」「習い事を始める」「子供の進級」「親の介護」等、普段よりも多く出費が出たときだけではないでしょうか?
国民の三大義務は〈教育〉〈勤労〉〈納税〉ですが、そのどれも「お金」が絡んでいます。
日常生活や義務にこれほど関わりの深い「お金」に、「好き」とか「興味がある」とか言うと、
なぜ「うわぁ…」とか思われて(^^;)、引かれてしまうのでしょうか?
〈教育〉〈勤労〉に「興味があります」とか言うと、「熱心な人だな」と思われるでしょうし、
〈納税〉に「興味があります」と言うと「少し変わった人だな」と思われる位で、そこまで引かれないハズです。
三大義務だけでなく、食べ物を買うにも家で水道を使うにもやはりお金は絡んできます。
なぜ、お金が「好き」で「興味があります」は駄目なのでしょうか?
それは、お金の【本質】を理解すると答えが見えてきます。
お金の【本質】とは?
当然ですが、お金そのものに善意も悪意もありません。ただの存在です。
しかし、お金で交換できるものがあまりにも多く、義務や生活にも密接に関わっているため、人々の感情が乗っかってきます。
お金が大きければ大きい程、感情も大きくなります。
「前よりお小遣いが増えたから、欲しかったアレが買える」
「この位の貯金があれば、あの家電を買っても良いかな」
「あの人、沢山稼いでいるのなら少しくらい分けてくれても良いよね?」
「悪いことをして、人より多く稼いでいるんじゃないの?」
「生活に困っている人に、お金を分け与えるべきだろう」等々……。
これらは全て、人の、ただの感情です。
皆様も経験あると思いますが、このようにお金には人々の様々な感情が乗っかります。
お金は、【人の感情が付与されるもの】と言えます。
そして、感情を抜きに私たちの義務や生活に絡んでいるものとしての役割もあります。
これは、労働の報酬であったり物やサービスと交換するもの。
言い換えると、【信用ある交換ツール】です。
つまりお金の【本質】は、
【人の感情が付与されるもの】
【信用ある交換ツール】
であり、そしてそれぞれを分けて考えると思考を整理し易くなります。
お金の【本質】を分けて考える
私たちは金額の大小に関係なく、他人に自分がお金を持っていることを進んで言わないはずです。
お金を持っていると思われて、妬まれたり、貸し借りでトラブルになることを防ぐためですね。
小さい頃から親から教わったり、体験して積み上げてきた、
「お金の話をすると、妬みやトラブルの原因になる」ということを防ぐため、
「お金の話=悪い」イメージがついているのではないでしょうか。
何度も言いますが、お金そのものに善意も悪意もありません。
ただ、お金に【人の感情が付与される】事実を理解していないと、なんだか気味の悪い存在に見えてしまうのです。
冒頭で申し上げた、「私はお金が好きで、お金に興味があります」は、嫉妬やトラブルの元を生む
【人の感情が付与される】ために発言すべきではないのです。
他人にお金の話をしないことは、正しい選択です。
でも、いつしかお金の話をしないからお金のことを考えないになってしまっていませんか?
しつこいようですが、お金に善意も悪意もありません。
なのに、ここまで身の回りにおいて必要な存在について興味をもたない方が、おかしくありませんか?
【信用ある交換ツール】である、お金について考えを深めれば、確実に人生が楽しくなります。
がむしゃらに働くのではなく、お金の勉強をすればするほど、お金を手に入れることが可能です。
大げさに聞こえるかもしれませんが、あなたのお金がお金を生む事実を知れば、今よりもっとお金に興味が出ることを保証します。
〈あなたのお金があなたにお金を運んでくる事実〉は、成人であれば誰でも再現可能です。
詳しい内容は、次回にお話させていただきます。
お金は、他人が楽しくなれる感情だって作れる
【人の感情が付与される】と言う本質は、なにも嫉妬などのネガティブな感情だけではありません。
「家族に贈り物をする」
「便利な家電を買いたい」
「美味しい食事で友人を喜ばせてあげたい」
「被災者に支援して、わずかでも助けになりたい」等々……。
人生が豊かになる本質の方が、ずっとずっと大きいはずです。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
あなたの人生が豊かになることを、心から願っております。
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