薬剤師の資産形成術として、誰でも資産を増やすことが可能であることをお伝えしています。
今回は、投資信託と高配当株ETFを併用した場合にどれだけの資産を見込めるか?を計算してみます!
こちらのページで勧めているのは、「つみたてNISA等の非課税枠を使った投資信託」と「定期的な配当金が発生する高配当株ETF」の併用です。
この2つを併用するのは、以下の理由からです。
・最も効率的かつ王道の投資法で、20~30年後の資産を蓄えるため(投資信託)
・そもそも挫折しやすい資産形成を、楽しんで続けるため(高配当株ETF)
どちらの欠点も補い合えて、初心者でもプロ以上の結果を出しやすいおすすめの投資法です!
オルカンとVYMを併用した結果は?
投資信託→eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)を40万円/年
高配当株ETF→VYMを60万円/年
を購入し続けた場合のシミュレーションを立ててみます!
それぞれの成長率を出すことは難しいのですが、ここでは
オルカン→成長率8%
VYM→成長率5%
と予想して計算してみましょう。
10年後 | 20年後 | 30年後 | |
投資信託 40万円/年 成長率8% | 719万円 | 2,178万円 | 5,329万円 |
高配当株ETF 60万円/年 成長率5% | 895万円 +配当金26万/年 | 2,250万円 +配当金67万/年 | 4,458万円 +配当金133万 |
どうでしょうか?
年間100万円(40万円+60万円)を投資し続けての総資産額は、下記の通りです!
10年後:1,614万円+配当金26万円/年 (投資額:1,000万円)
20年後:4,428万円+配当金67万円/年 (投資額:2,000万円)
30年後:9.787万円+配当金133万円/年 (投資額:3,000万円)
投資額に対する総資産額の伸びが凄まじいですね^^。(20年で、倍以上!)
この驚異的な伸びは投資信託の恩恵が大きいです。
例えば、投資信託と高配当株ETFの併用ではなく、単独で100万円/年ずつ投資したらどうなるか?
見てみましょう。
10年後 | 20年後 | 30年後 | |
投資信託 100万円/年 成長率8% | 1,798万円 | 5,446万円 | 13,321万円 |
10年後 | 20年後 | 30年後 | |
高配当株ETF 60万円/年 成長率5% | 1,492万円 +配当金44万/年 | 3,751万円 +配当金112万/年 | 7,430万円 +配当金222万/年 |
10年後はそれ程の差はありませんが、20年後からは数千万円からの差が出てきます!
それじゃ最初から投資信託だけにすれば良いんじゃ?と思われるかも知れませんが、投資信託のみへの全力投資はお勧めしません。
よっぽど強い意志を持っている方や、投資していることを忘れてしまう方であればお勧めしますが、投資経験の浅い方が成功するには配当金の存在が欠かせません。
なぜ、パフォーマンスを落としてまで併用するのか?
普通の人が100万円/年を10年以上積み立て続けることは、金銭的にも精神的にも困難を極めます。
10年と言わず、5年も生きていれば何かしらの大きな出費や高額の買い物が発生します。
更に、株式市場の暴落も確実に経験することになります。暴落はデータ上、やがて必ず回復しますが、暴落の最中は自分の積み上げてきた数百万円の資産があっけなく半減したりします。自分の大事な資産が減り続けているのを目の当たりにして、これ以上損をしないよう売ってしまう人は後を絶ちません。
データからみても、株式市場は暴落の後に結局は回復すると分かっているのに、そんな馬鹿なことするわけないよ!と思われるかもしれませんが、何か月(あるいは何年)も大事な資産が減り続けている局面では理屈や理性など何の役にも立ちません。
人は損をすることに敏感な生き物であるため、まるで人が変わったように積み上げてきた資産を売り払い、「投資はもうこりごりだ」と言って投資の舞台から去って行きます。
資産を形成するには継続することが何よりも重要です。
高配当株ETFは、投資信託よりも効率が落ちるのは確かですが、投資信託と違い配当金が目的であるため、売る必要がありません。
暴落によって積み上げてきた資産が半減することもありますが、投資信託と違い配当金を貰えるため売る必要がないのです。仮に売ってしまうと、配当金の減少を招きますからね。
そもそもの目的が定期的に配当金を得ることなので、暴落時の評価額はそれほど気にする必要がありません。
そして、続ければ続けるほど配当金という成果が大きくなり、投資すること自体の楽しみが増えます。
未来への希望を感じられ、コツコツと投資を継続する力となるのです。
投資信託と高配当株ETFを併用するということは、それぞれの強みである
投資信託:金銭的パフォーマンス
高配当株ETF:投資への意欲・継続力
を良いとこ取りすることであり、お互いの欠点を補い合える資産形成術なのです!
もちろん投資は自己判断で行うものですし、この方法が最良だとは言えませんが、
「自分が併用するなら、どちらに重きを置くか?」を考えるのも楽しみの一つではないでしょうか^^。
シミュレーションするのはただなので、自分の理想や性格が反映されて、面白いですよ!
更に投資額を増やすとどうなるか?
最初にお伝えしたように年間100万円を併用投資すると、総資産額は以下になるとシミュレーション結果が出ました。
10年後:1,614万円+配当金26万円/年 (投資額:1,000万円)
20年後:4,428万円+配当金67万円/年 (投資額:2,000万円)
30年後:9.787万円+配当金133万円/年 (投資額:3,000万円)
では、ついでにもう100万円/年を追加で投資するとどうなるでしょうか?
それぞれに+50万円/年ずつ追加してシミュレーションしてみます!
投資額が倍だから単純にこの倍になる訳ではなく、更に伸びることは何となく予想できますが……。
10年後 | 20年後 | 30年後 | |
投資信託 40+50万円/年 成長率8% | 1,618万円 | 4,901万円 | 11,989万円 |
高配当株ETF 60+50万円/年 成長率5% | 1,641万円 +配当金49万/年 | 4,126万円 +配当金123万/年 | 8,173万円 +配当金245万/年 |
如何でしょうか?
更に追加で100万円/年投資した場合の総資産額は、下記の通りです!
10年後:3,259万円+配当金49万円/年 (投資額:2,000万円)
20年後:9,027万円+配当金123万円/年 (投資額:4,000万円)
30年後:2億162万円+配当金245万円/年 (投資額:6,000万円)
何と、20年後には9千万円!
30年後に至っては2億円を超えており、配当金だけで毎月20万円以上(245万円÷12=20.4)です!
これだけあれば、老後に年金額を心配する必要は無いですね^^。
まあ、上記は年間200万円(毎月16.7万円)を投資し続けたシミュレーションなので、万人向けではないように思われるでしょうか^^。
私も過去はそんな額、到底投資できませんでした。
でも、理想は高く持っておいて損は無いですよね?
生活の支出を抑えられる人がお金持ちになれる!
年間200万円どころか、100万円の投資額というのは毎月8.3万円を投資することです。ほとんどの方は厳しい数字ですね?
しかし、多くの方が自分の家計を細かく把握せずに過ごしていることも事実ではないでしょうか?
お金持ち程、無駄な支出を抑えることが上手です。
支出を抑えることで5万円以上を投資に回すことは、薬剤師であれば十分可能です。
無駄なサブスクを契約していないか?
何となくコンビニに寄って買い物していないか?
食料・飲料はスーパー等で賢く買い物できているか?
各種保険(生命保険や自動車保険)を見直しているか?
自家用車は本当に必要か?
家賃は収入に対して大きくないか?
例え高年収であっても、上記のように支出がダダ洩れでは決して経済的に楽になれません。
開業医の年収は数千万円と言われていますが、月々の支払いに追われてお金に不自由な開業医は沢山います。医師だけでなく数千万や数億稼いでいる人だって、無駄な支出を把握できていなければ結果は同じです。
一昔前に何千万円や何億円と稼いでいた人が、いつの間にか破産してしまう話は後を絶ちません。その人達だって、全く計算が出来なかったわけでは無いハズです。自分の持っているお金の内、これ位の金額のものなら買えるだろうと考えるのは、小学生でも出来ることです。そう考えて買った家や車の固定費が次第に払い切れず、破産してしまうのです。
破綻は一気にやって来るのではなく、じわじわと追い詰めて来て、気づいたときには手遅れとなっているのです。
これは大金を持っている人に限ることではなく、誰にも起こりえることです。
面倒くさいですが月々の支出特に固定費は、必ず最適化させましょう!
一度面倒なことをやれば、その労力以上にあなたの元へお金が返ってきます!
繰り返しになりますがお金持ち程、支出を抑えることが上手です。
言い換えると、支出を抑えられる人が最終的にお金持ちになれるのです。
行動すれば、年間200万円を投資に回すことは十分可能!
「投資に回せるお金が少ない方」や「もっと投資したい方」に気にして欲しいこと、伝えたいことは
「投資額を諦める」ことではなく、「どうすれば今より多く投資できるか?」を考えることです。
資産を築くには、お金について考えましょう。
あなたの資産を築くのはあなたであり、他人はしてくれません。
投資額を増やす方法は、薬剤師であれば他の職種よりもハードルは低いです。
収入を増やすための転職は、最も現実的な方法です。
薬剤師が転職して、年収100万円以上アップした例は珍しいことではありません。
今の時代は転職エージェントを上手く使えば、一昔前より驚くほど簡単に年収アップを前提とした転職が可能です。
そもそも転職エージェントとは、一言で言うとキャリアアドバイザーを指します。キャリアアドバイザーが持つ求人動向や市場動向・転職ノウハウを用い、採用を考えている会社と転職希望者の間に立って、転職を支援します。
なぜこのようなサービスがあるのか?
それは転職エージェントの報酬の仕組みが分かると理解できます。
転職エージェントは、転職希望の薬剤師(あなた)から報酬を貰うことはありません。
薬剤師が転職エージェントを介して会社に就職したとき、その就職先の会社から紹介手数料として報酬が発生します。
更にここからが重要なのですが、会社からの報酬は就職3ヵ月後に決定することが一般的です。
これは、就職した人が会社に合わず すぐに辞めてしまう例もあるからです。すぐに辞められてしまっては、会社は紹介手数料と時間の無駄遣いになりますよね?
そのため、転職エージェントは紹介する薬剤師が長く働ける会社を必死に探します。中途入社向け研修をしっかり行うよう、あなたの代わりに交渉も行います。
転職エージェントも、あなたに合わない会社に就職されては困るのです。
そして、就職先の会社から転職エージェントに支払われる報酬は、その薬剤師の年収の約30%が相場です。つまり、転職エージェントは依頼人の年収が高い方が得なので、日々、年収の交渉もしています。
ここが転職エージェントを使った転職の最大の強みです。
では、具体的にどの転職エージェントを利用すれば良いのでしょうか?
現在は、
の2つがお勧めです。
その他の転職サイトと比べると、求人数の母数が圧倒的に多く、ノウハウも蓄積し易い環境にあります。更に上記2つは最大手のため抱えている転職エージェントの数も多く、業務の割振りもし易い環境となっています。そのため、転職希望者の要望に高い精度で応えることが出来るのです。
上記サイトから、すぐに利用登録が可能です。
また、利用登録する際には3つのサイトの内どれか2つを同時に登録することをお勧めします。
理由は転職を一人のエージェントに依存することなく、同時比較することで自分に有利な条件を選ぶことができ、時間効率も上げることが出来るからです。
ちなみに3つ同時登録は更に比較出来て良いように思われますが、やってみると3つ同時はエージェントとのやり取りが煩雑だったため「2つが丁度良い」が私の結論です。
「資産形成」と「支出改善」「転職」は常に検討する価値あり!
以上、「資産形成」や「支出の改善」「転職」についてお伝えしました。
どれも薬剤師にとって、真剣に考える価値のあるものと思います。
この3つと真剣に向き合うことで、今の自分より良い方向に導いてくれると断言できます!
薬剤師は他職種に比べて平均年収も高く、選べる選択肢が多いことが特徴です。
ここで紹介した転職サイトに登録することは、数分あれば誰でも可能です。
今の仕事を辞めるつもりがなくても市場の動向をチェックし視野を広げ、あなたの現在位置を確認してみては如何でしょうか?
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