薬剤師こそ家計を見直すべき理由

薬剤師 転職

日々のお仕事お疲れ様です。

「薬剤師として働いていて、特に生活に困ることは無いよ」
「月の給料も、生活費もざっくりとしか把握していないな」
「若い時よりも給料が増えているし、今更生活費を削る必要は感じない」

このように思っている方こそ、家計の見直しを強くお勧めします。

薬剤師が家計を見直すと、少ない労力でめちゃくちゃ効果が大きい(!)からです。
以下、理由をお伝えします。

まずは日本国民の平均年収と薬剤師の平均年収を比べてみましょう。
日本国内:約500万円
薬剤師:約580万円
年間約80万円の差があり、これは月ごとに6~7万円の差があることを示しています。

この差は結構大きいので、上記のように支出を細かく把握しない人も多いのではないのでしょうか?
(過去の私もそうでした ^^;)

少し話が変わりますが、皆様はジャックとジルの双子姉弟エピソードはご存じでしょうか?
これは、「家庭の金銭学」という書籍で紹介されているお話です。

   ジャック(弟)は18歳から働き始めて、毎年50万円(毎月約4.17万円)ずつ8年間だけ積立投資をしました。

その後はお金を積み立てせずに、投資金額の累計は400万円(毎年50万円 × 8年)のまま65歳まで運用を続けました。
(9年目からは証券口座に置いておくだけで、給料から追加の投資はしませんでした。)

   ジル(姉)はジャックが積み立てを終えた26歳から、毎年50万円ずつ65歳までの40年間積立投資をしました。

結果、ジルの投資金額の累計は2,000万円(毎年50万円 × 40年)です。

ここで質問です。
投資対象はどちらも同じ銘柄で、年利を10%とします。
2人の65歳時点の総資産はどちらが多いでしょうか?

2人の投資額を比べると、ジャック:400万円、ジル:2,000万円なので比べるべくもないかもしれませんが、、、

正解は、ジャックの方がジルより、3,749万円多い です。

上記の年利10%で複利計算を行うと、
ジャックの資産は2億5878万円
ジルの資産は2億2129万円

と言う結果になります。

複利の力は凄まじく、8年先に投資を始めるとこれだけの差が生まれるよ、というエピソードです。

さて、話を戻しましょう。
薬剤師が今の家計を見直してもし毎月6~7万円の支出を減らし、例えば月10万円投資したら如何でしょうか?
30年後には資産2億円を超え、何もしなくても1年で2,000万円以上の資産が増える計算になります。夢のある話だと感じるかもしれませんが、現実に実践可能な話です。最近30年間での、S&P500に連動する投資ファンドは年9%~10%のリターンを実際に出しています。

ここまでの話で「じゃあ家計見直す前に投資始めた方が良いのでは?」と思われたかもしれませんが、優先順位としては、絶対に家計見直し>投資開始なのは間違いありません。
理由は、家計を見直さないうちに投資を始めると、投資そのものが続けられなくなるか 生活が破綻するかのどちらかになるからです。

上記のシミュレーションは過去の実績から求めたものなので、20~30年間の長期で考えるとその通りになりますが、数年の短期では全く違った結果が得られます。実際の世界経済は20~30年間では確実に右肩あがりですが、短期で見ると不況と好景気を繰り返しています。断言しますが、今から20年間好景気が続くことは絶対にありません。
同じく、あなたの仕事が継続し続けること給料が上がり続ける保証はどこにもありません。世界経済・国内経済の荒波の中では賃金下落や物価上昇に対して個人は無力です。
経済の荒波に対して、対抗できる個人の手段が家計見直しなのです。

毎月の収入・支出を明確にし、不要な支出を無くしてから、支出のスリム化を図りましょう。
家計見直しをしたことが無い人は、加入している保険や通信費を見直すだけで未来永劫数万円の支出を減らせます。この20~30年間で大きな不況が訪れたとしても、生活が破綻しない大きな骨格を作りだしましょう。その後、安定した生活の中で投資を始めるのです。
支出の浪費を放っておいたままでは、たちまち不測の事態に飲み込まれてしまいます。年収数千万円の収入がある有名人が、あっという間に生活が破綻してしまうニュースは数多く目にします。これは別世界の話ではなく、支出を把握していない人には誰にでも起こるべき話なのです。

どうか、これから数十年この世界で生き続けるあなたが、多少の不測の事態にも耐え、その後幸せな生活を築くことを心より祈っております。

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